2019年6月28日の任期満了に伴う笠松町長選は、6月18日に告示され、23日に投開票が行われます。
新人で町会議員を3期務めた古田聖人氏が4月3日、無所属で立候補することを表明しました。古田氏は1965年12月25日生まれの53歳。岐阜県出身です。2008年3月23日の笠松町議会議員選挙で初当選を果たし、これまで3期連続してその任を果たしてきました。2018年からは町議会の総務文教常任委員会委員長のほか、議会運営委員会の委員、交通対策特別委員会の委員を務めました。
5期目の広江正明町長は今期で引退を表明しており、古田氏以外に立候補の動きは今のところありません。笠松町長選挙立候補予定者説明会は5月30日に笠松町役場で開かれましたが、古田氏の陣営のみの出席となりました。このまま他の候補者が名乗りを上げなければ、古田氏の無投票での投票が決まるため、期日前投票や不在者投票もなくなります。
このように近年、地方の市長選や町議選などでは候補者が集まらず、立候補者が一人しか出ずに無投票当選が決まるケースが相次いでおり、有権者が一票の権利を行使できない現象がよく見られます。
笠松町は岐阜市に隣接し、木曽川を渡れば愛知県一宮市という県境の小さな町です。引退を表明した広江町長は、「企業や工場を誘致できるほどの土地がないので、都市近郊の住宅文化都市として生きていこう」と思い定めた町づくりを進めてきました。また、2007年には道徳心を大切に生きがいと誇りを持てるまちづくりを進めるのが目的である「道徳のまちづくり条例」を制定しました。2013年には笠松町は航空宇宙産業クラスター形成特区に指定されています。
広江町長が進めてきたこのような町づくりを、古田候補がどのような形で継承していくのかに注目が集まります。
2019年6月6日発表の選挙人名簿登録者数によれば、同年6月3日現在までの登録者数は、第1投票区の笠松地区(一部の田代地域を含みます)が、5,409人(男2,507人、女2,902人)、第2投票区の松枝地域(一部の田代地域を除きます)が8,151人(男3,922人、女4,229人)、第3投票区の下羽栗地域は4,881人(男2,417人、女2,464人)で、合計人数は18,441人(男8,846人、女9,595人)です。
笠松町長選に関するお問い合わせ先は、笠松町役場の選挙管理委員会事務局で、電話番号は058-388-1111です。